飛行機はどうして飛ぶのだろうか その5


コントロールの補助

基本コントロール(エルロン・ラダー・エレベータ)をより使いやすくするため、また、航空機をより操縦しやすくするために、
フラップ・スポイラ・ウィングレットなどがあります。※主翼全体図参照

フラップ

フラップは、主翼を変形させ、揚力と抗力を増加させます。
この2つの力の増加によって、飛行機を低い速度で飛ばし、
速度を上げずに急角度で降下することが可能になります。

フラップは、主翼の後縁部から下方に折り曲げられます。
フラップによって主翼の湾曲面つまりキャンバ(翼断面の反り)
が増すため、揚力が増加します。(エルロンなどと同じ原理)また、
フラップが下がることで抗力も増加します。通常、パイロットは数度
ずつ小刻みにフラップを下げていきます。ほとんどの飛行機の場合、
フラップは0度(完全に上げられた状態)から40度(完全に下げら
れた状態)の範囲で、5度ないしは10度ずつ動かします。フラップがあまり下がっていないときは、抗力よりも
揚力の方が増加します。ほとんどの飛行機の場合、フラップを5〜15度下げると、より素早く飛行機を離陸さ
せることが出来ます。フラップを20度以上下げると、揚力よりも抗力の方が増加します。着陸進入時には、
フラップを20度以上下げる設定にします。

フラップの種類

・単純フラップは、単純なヒンジ(ちょうつがい)で主翼後縁に取り付けられており、単純に下方へ動きます。
単純フラップは単純で安価なため、小型機によく利用されています。

・スプリットフラップは、主翼の後縁部の下面のみを下へ折り曲げるもので、上面はそのまま動きません。

・隙間フラップの作用は単純フラップとよく似ています。ただし、隙間フラップでは、フラップと翼の間に隙間を作り、
翼の下面からフラップの上面に空気が流れるようにしています。この空気の流れにより、低い速度での揚力は大幅に増加します。

・ファウラフラップは、最も複雑で効率的な構造をしています。フラップが後方へずれ、かつ下方に折り曲がる
ことにより、翼面積と湾面積が同時に増加します。大型ジェット機には、通常、ファウラフラップが採用されています。


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