飛行機はどうして飛ぶのだろうか その3


4.実機

コントロール

揚力によって飛行機が浮くだけでは、飛行機はどこに飛んでいってしまうかわかりません。
従って、飛行機の動きをコントロールするものが必要です。それが、エルロン・ラダー・エレベータです。

エルロン

エルロンは主翼の左右の翼端に設置されています。
エルロンにより、機体の前後軸を中心とした傾きをコントロールします。
左右のエルロンは互いに逆向きに動きます。たとえば、操縦桿を左に
傾けると、左のエルロンが上がると同時に、右のエルロンが下がります。
これにより、左翼の揚力が減少し(エルロンが上がることによって左翼の
一部の湾曲が小さくなるため)、右翼の揚力が増加する(エルロンが下が
ることによって右翼の一部の湾曲が大きくなるため)ため、機体は左に傾きます。

 

ラダー

ラダーは、機体の垂直軸を中心とした動きをコントロールします。
ラダーは、ラダーペダルを踏み込むことにより、左右に折れ曲がります。
ただし、ラダーによって機体が旋回するわけではありません。ラダーの主
な機能は、旋回中の調和飛行を維持することにあります。エルロンを使っ
て主翼を傾けると、上がった方の主翼のエルロンから生じた抗力によって、
機体は旋回する方向とは逆方向に滑ります。このため、たとえば操縦桿を
左へ傾けたときには、同時に左のラダーペダルを踏み込んで、機体が右に滑ろうとするのを、打ち消す必要があります。

 

エレベータ

エレベータは、水平安定版の後縁部に設置されています。エレベータは、
左右軸を中心とした動きであるピッチをコントロールします。エレベータも、
エルロンと同じように操縦桿を前後に動かすことによって上下します。ただし、
左右同じように動きます。また、エルロンと同じように、水平安定版の湾曲
(揚力)を調整することによって飛行機の後部を上下させます。エレベータの
代わりに、スタビレータと呼ばれる操縦翼面を持つ飛行機もあります。
スタビレータは、水平安定版とエレベータの2つの機能を兼ね備えたものです。
エレベータは機体のピッチ姿勢をコントロールしますが、実際には機体を上昇させたり降下させたりはしません。エレベータ
が持ち上げるのは、機体のピッチ姿勢のみです。


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